かつてKMS社の傘下に存在した、七つの研究機関。
災禍の炎に照らされるまで、その存在は闇に潜み続けていた。
彼の地で行われたとされる異常な研究も、非人道的実験も
全ては炭と瓦礫に成り果て、在りし日を語ることはない。
だが、その成果物たる彼らは、人知れず街に紛れていた。
ある者は過去を忘れ、またある者は全てを知りつつ胸に秘め……
ひとりの少年少女として、不確かな日常を懸命に生きる。
今、その日常を破る足音があった。
異邦からのまれびとは、天秤の揺らぎに警鐘を鳴らす。
交わるはずのなかった因果の果てに、
彼らが導く霊長の定理とは……
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