【現状ロストラボ関係で分かっていることのおさらい】
- ロストラボで研究されていた共通のテーマは「人類の可能性の追求。生命体として次の段階へと登るための進化のアプローチ」というもの。これを各種ラボで肉体・精神など様々な面からアプローチしていた。(罪深き螺旋の因果より)
- ロストラボは全てで7つ存在し、それぞれの間に盟約が交わされていた。その内容は不明だが、全てのラボのバックにはKMS社が関わっている(命の確率・たったひとつの陳ねたやり方より)
- 被験体はスラムにいた子供を引き取ることで確保していた。その研究自体は現在も秘密裏に行われている模様。(Transporter Side:Hより)
- また、力を獲得した被験体の売買が行われており、その元締めとしてハーディーの「組織」などが関わっている模様。闇組織は被験体の能力にランク付けを行うなど、KMS社→購入者の橋渡しを行っていると考えられる。(Transporter Side:Hより)
- だが、キャラクエで語られるキャラたちと比べると余りに能力のレベルに違いがある。どちらかというと、飽くまでも規格品の量産というビジネスの範疇に収まったものであり、KMS社の新たなシノギのネタ程度のものだろう。
- 各キャラの現状分かっている内容は以下の通りである。
1. シュゼット
- シュゼットが所属していたラボで研究されていたのは「人間の肉体の限界の突破」
- 真相は不明だが、シュゼットが5歳の頃、彼女の能力が暴走したことで、ラボのスタッフや被験体を皆殺しにしてしまったとのこと。
- 研究が完成した後、「完成品」はKMS社に納品される予定だった。
2. イスカ
- イスカが所属していたラボで研究されていたのは「万能の支配者の作成」。即ちあらゆる人の思考を操ることが可能なカリスマの作成。
- イスカたちは選りすぐりの遺伝子をかけ合わせて造られたデザイナーズチャイルド。なので遺伝子情報はほぼみんな同じ。
- キュリオは自分と同じ目線で語れるレベルの人を作り出そうとして、自身のコピーを作成しようとしている。
3. デューイ
- デューイが所属していたラボで研究されていたのは「被験者の生体情報を取り込み、自律的な進化を行うナノマシン」
- プロフェッサーと呼ばれる研究者は、デューイのナノマシンの進化に可能性を見出しており、確率を超えた現象を元に更なる研究を進めていくことが示唆されていた。
4. プレメア
- プレメアが所属していたラボで研究されていたのは「サイボーグ」。同じラボ出身のキャラとしてロベーラがいる。
- プレメアを素体にして行われた研究は元々「脳波の干渉領域の人体外への拡大」だった。そこから派生する形で、「人間に育てられたAIがどのような進化を遂げるか」というテーマに移行したようである。
(マナに対して行われた「AIに育てられた人間がどうなるか」という実験のカウンターパートと言えるだろう)
- 合成人間などの思考回路を「捕食」したことにより、補助脳の人格が成長を遂げ、エルジオンのゼノ・プリズマに干渉を行えるまでに進化した。
【イメージイラストから考える今後の展望】
- 手前にいる白制服の新キャラは誰なのか?キュリオならば設定が色々噛み合わないが果たして…
- 【解答】実は異時層出身のキュリオ。異時層では白制服を着ているということは、恐らくイスカとキュリオの立場が逆転している可能性がある。
- ロストラボ絡みのキャラクターが奥に控える金髪の女性(刀装備)、紫髪の女性(槍装備)のキャラと対峙しているように見える構成となっている。
- 最も有力なのがイスカ、シュゼットのクローン説。リヴァイアASのストーリーもKMS社が作ったクローンに関わる内容だったので、関連性としては十分にあり得る。(シュゼットのクローンにしては若干胸が立派だというツッコミはあるだろうが…)
- イスカのキャラクエでイスカがプロトタイプであることの言及などから考えると、彼女たちの「改良版」がイラストに乗っていた二人になるのではないかとも考えられる。
- そこで問題になるのが何のために彼女らを生み出したかという点。単にKMS社の利益になるビジネスという観点であれば、先述の「量産型」がいるため、わざわざイスカやシュゼットのクローンを作り出すのは合理的ではない。となると、彼女たちを作り出すことがロストラボの研究テーマである「人類の可能性の追求」というのを更に進化させたものであることが考えられる。もちろん、バックにキュリオがいる可能性も十分に考えられる。
- これも可能性レベルの話だが、ラボは敢えて元のキャラクターたちとクローンを戦わせることで、「人類の可能性」を更に追求していくのかもしれない。
【ロストラボ外典のメインテーマ予想(ここが本番)】
- では、ラボはなぜそこまでして「人類の可能性」を追求するのだろうか。そこには、未来世界の差し迫った事情が背景があるのではないかと考えられる。未来世界は切迫したエネルギー問題(ゼノ・プリズマによる時層への影響)や、合成人間との戦い、閉ざされた箱庭の中で暮らすことを余儀なくされている人々など、人類はかなり閉塞的な状況に追い込まれている。
- こうした現状を突破する一つの手段として、「人類の可能性」を切り拓くことを思いついたのではないだろうか。その果てに、今ある人類の危機を乗り越え、新たな人類の暮らす「楽園」を創出すること、これこそがロストラボの究極的な目標なのではないだろうか。
- 西方外典が「(アルドとは別の)もう一人のエデン」を根底に据えた物語であったことを想起すれば、ロストラボ外典はまさに「人の力で作り出されるエデン(楽園)」をめぐる物語になるのではないかと予想される。